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ぽんず de 日記

長年にわたる海外生活を終えて日本に帰ってきたヒッキーおばさんの相変わらずのヒッキー日記

古琴のある風景: 琴匣のなかより

勝手に応援させていただいている、琴人・飛田立史氏から、
写真をいただきました。
ご紹介させていただきます。


「鳥海山樵遺愛七絃琴」
山形県庄内地方某家にて。

鳥海雪堂(1782-1853)
(鳥海山人 鳥海山樵)

江戸後期七絃琴の大家。
山形県遊佐町(現)出身。

氏から

鳥海山人の琴は現在どれだけ残っているかは不勉強にて知りませんが、この琴や他所で拝見した1張も含めそれは舶来の中国琴に正しく則った風格を持つ立派なものでした。

以前、東京と北京在職時に源了圓先生(1920-2020)のご尊顔を拝する機会が度々ありました。
イタリアでの学術会議に出席したときに同じく出席された吉川幸次郎先生が古琴のレコードを持参されていて、琴音を聴かせてくださったことがあったと先生からお聞きしました。※
源先生はかねがね「江戸時代の思想史研究者で琴(七絃琴)を知らないのはもぐり」とおっしゃっていました。

今日は「重陽」。
明日9月10日は先生の命日です。
先生のご出身は熊本。肥後熊本は江戸時代、七絃琴の音が響いていた土地柄でした。


※戦前、「百代唱片」発行のSPレコード、浙派琴人徐元白氏の演奏録音か。

吉川幸次郎 (中国文学者1904-1980)
源了圓 (日本思想史学者 1920‐2020)
徐元白 (古琴家 1892-1957)

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