長年にわたる海外生活を終えて日本に帰ってきたヒッキーおばさんの相変わらずのヒッキー日記
勝手に応援させていただいている、琴人・飛田立史氏から、
写真をいただきました。
ご紹介させていただきます。
まずは今回の写真のご紹介から
氏より
80年代初頭、故宮博物院歴代芸術館(北京・紫禁城)での古琴展示です。
故宮を訪れたときには必ずご挨拶に伺う場所でした。
当時、紫禁城外朝の大和殿、中和殿、保和殿、内廷の乾清宮、交泰殿、坤寧宮など主要殿宇の屋内にも自由に入れ皇帝玉座など間近に拝観することが出来ました。
これら中軸線上にある宮殿群を少し外れると観光客はまばらで「歴代芸術館」(外朝東側の保和殿回廊に設置)では時間によっては拝観者はなんとわたしだけといったこともあったことを憶えています。
この時ここでの展示は唐琴2張、宋琴2張の計4張のみでしたが、当然ながら故宮には少なくない歴代の名琴が収蔵されています。
それぞれの琴にどんな来歴、逸話があるのかご興味のある方は公開された資料もありますので是非お調べいただきたいと思います。
わが師王迪先生も古琴家管平湖が愛弟子王迪先生にお伝えになった「清英」琴(晩唐の作)をはじめ歴代の琴を数張お持ちでした。
またあの激動の文化大革命の時代を生き延びた歴代の琴十数張を所蔵していた北京西城区のとある個人宅にもお招きにあずかったこともありました。
これら貴重な琴をそれも何張も個人でお持ちであることがわたしとしては本当に吃驚のことでした。
唐琴、宋琴は「鳳毛麟角」(鳳凰の羽根や麒麟の角。非常に珍しく、貴重な物のたとえ)の存在ですが明代以降の琴は各地で度々弾かせていただく機会は多かったです。
当時、中国では輸入品しか手に入らず高価だったポジフィルム(スライドフィルム)を使い仄かな光の下ストロボを発光させて撮影した写真です。(撮影禁止、ストロボ禁止でといったことはありませんでした)
スキャナーでデジタル化しました。
腕の拙さにはどうぞご寛恕を。
注: 外朝 国家の重要な政務・儀式を行う空間
内廷 皇帝の私的生活空間
唐琴展示
九霄環佩
大聖遺音
宋琴展示
海月清輝
玉壺氷
~>゜)~<蛇足>~~
1980年代、故宮博物院などにはお散歩がてら遊びに行きました。
その時々、いろいろの特別展などを見ていましたが、記憶にないですね。
氏のように写真に残していたら良かったのですが...
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